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った。IMT-2000/FPLMTSは、世界中のどこでも利用でき、かつ高速データ通信を可能とする次世代携帯電話システムである。ITU(International TelecommunicationUnion)のTG(Task Group)8/1で標準化の作業が進められており、平成12年頃の実用化を目標としている。我が国でも、郵政省主導により平成8年10月よりIMT-2000/FPLMTSの具体的なシステムの開発を行う予定になっている。

 

一方、周回衛星による移動体衛星通信は米国を中心にいくつか計画されている(表2−2主な周回衛星を用いた移動通信システム等の概要)。これは低・中高度の軌道を周回する数十個の衛星を利用するもので、端末は衛星と直接送受信を行う。そのため、ブラインドエリアがほとんどなく、地上のほとんどどこからでもアクセスが可能となる。米国Orbcomm Inc.によるデータ通信サービスが平成9年からサービス開始予定となっており、次いで米国Iridium Inc.が中心となって開発しているイリジウム計画が平成10年9月からサービス開始予定となっている。音声サービスも行うのはイリジウムがはじめてとなる。また、平成8年11月現在、Orbcommは全衛星個数36基のうち既に2基の衛星を打ち上げ、低軌道上への配置に成功している。

 

図2−4イリジウム端末

出典:http://www.ddi.co.jp/j/business/irijium.html

 

表2−2 主な周回衛星を用いた移動通信システム等の概要

  Iridium ICO Globalstar Obyssey Orbcomm Teledesic
サービス内容 音声・データ データ コンピューター通信
計画会社 Iridium Inc./Motola INC.(米) ICO Global Communikations Inc.(英) Globalstar L.P.(米) Odyssey Telecommunications international Inc.(米) Orbcomm Inc.(米) Teledesic Corp.(米)
日本における関連会社 日本イリジウム(株) 日本衛星電話(株) 日本グローバル企画スター TRWオーバーシーズインコーポレイテッド 大倉商事(株) (未定)
衛星個数 66 10 48 12 36 840
システム経費 37.6億$ 27億$ 15.5億$ 18.4億$ 1.5億$ (未定)
末端機価格 500〜300$程度 数百$程度 (未定)
開始予定 平成10年 平成11年 平成10年 平成12年 平成9年 平成13年

資料:「高度情報通信社会構築に向けた情報通信高度化目標及び推進方策」電気通信審議会

 

 

 

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