一方、周回衛星による移動体衛星通信は米国を中心にいくつか計画されている(表2−2主な周回衛星を用いた移動通信システム等の概要)。これは低・中高度の軌道を周回する数十個の衛星を利用するもので、端末は衛星と直接送受信を行う。そのため、ブラインドエリアがほとんどなく、地上のほとんどどこからでもアクセスが可能となる。米国Orbcomm Inc.によるデータ通信サービスが平成9年からサービス開始予定となっており、次いで米国Iridium
Inc.が中心となって開発しているイリジウム計画が平成10年9月からサービス開始予定となっている。音声サービスも行うのはイリジウムがはじめてとなる。また、平成8年11月現在、Orbcommは全衛星個数36基のうち既に2基の衛星を打ち上げ、低軌道上への配置に成功している。